黒田さんの恋愛記録

東京在住アラサーOLが過去の恋愛の記憶をもとに恋愛物語を書きます。

最初の恋愛11

あんなにも涙が出てくることがあるのか。

自分でも不思議に思うくらいに、泣き続けた。

 

「この前はびっくりしたし、困惑して何も伝えられずにごめんね。俺自身、いろいろと考え、悩んでいた。まだ、今も悩んでいるんだけど、黒田さんもこんな感覚なんだろうなあと思う。ただ一つ言えることは、恋愛には発展しないということ。キツイ言い方をしてごめんね。どっちにもとれる言い方は、お互いにとって良くないことだと思ったから、こんな言い方になってしまいました。本当にごめんね。図々しいけど、黒田さんには今まで通り頑張ってほしいし、何か困ったことがあったら相談をしてほしい。できることなら、これまでの関係を維持できたらなと思います。本当ならこっちから連絡をしなければいけなかったのに、そうでなくてごめんね。こんなことしか言えない俺を許してください。本当にごめんね。」

 

わたしは、わたしの感情がもうよくわからなくなっていた。大好きな先生が、わたしのことを真剣に考え、悩み、それでも先生として支え続けようとしてくれている。

優しい先生。だから、大好きなんだ。

その優しさを受け止めて、大切にしたい。

わたしも、ちゃんと向き合おう。

大好きな先生に、返信しよう。